西山さち子
京都の円山野外音楽堂で8月27日(日)日本共産党小池晃書記局長がメイン弁士の演説会が行なわれ、夕方と言え残暑も厳しく出づらい中で約3千人が参加しました。

司会は、倉林明子さんと井上哲士さんの両参院議員が務め、衆議選と10月の長岡京市議選の予定候補者の紹介もありました。
最初に大学4回生の男子学生から、仲間と一緒に取り組み始めた奨学金問題・ブラックバイト・大学生の生活実態の報告がありました。今や「奨学金」という名の「学生ローン」を二人に一人が借りている時代。高すぎる学費のために親からの仕送りも減り、それをカバーするためのバイトで学業に支障をきたす。まさに本末転倒です。
次に「安全保障関連法に反対する学者の会」呼びかけ人の高山加奈子京大教授が登壇しました。4月に衆議院法務委員会で参考人として安倍総理の詭弁をみごとに論破された方です。高山教授は講演に行った先で「共謀罪が通ってしまって、今さらどうしようもない」との相談が出ると言います。その時は「悪法を使わせない。そのことがとても大事で、それは国民の運動にかかって来る」と伝える。私たちにも「へこんでなんかいる間はないんですよ」と優しく明快に言われました。
二人に共通するのは共産党への期待。格差を広げ、市民生活を脅かすアベ政治にしっかりとノーの審判を下すために手を取り合って頑張ろう。「市民と野党の共闘」を前に進めてほしい、その願いを感じました。
小池書記局長は円山音楽堂で話すのは初めてだそうです。1950年4月3日の「吉田内閣打倒人民大会」に野党各党の代表が集い蜷川虎三府知事候補が「反共は戦争前夜の声、組合弾圧は戦争への道」と歴史に残る演説をした場所です。その後蜷川府知事誕生へと進んで行った歴史から、小池書記局長は「円山音楽堂は野党共闘の源流であり、試練を乗り越える力を持っている」と語りました。
野党共闘で重要な民進党の代表選でいろいろな話が漏れ聴こえてきますが、共産党はぶれずに誠実に野党共闘を大きく広げる努力を続ける、それが市民の願いであると。その背中を押すのは市民であるので、一緒に手をつなごうと。
何度も笑いや拍手がわき起こり、楽しく元気の出る演説会でした。
Comments