酒井 弘一
議会は秋の管外視察の真最中です。厚生委員会は8日に静岡県伊豆市、9日に愛知県瀬戸市を訪問しました。ともに木津川市が抱える重要課題=ゴミ袋有料化、保育園の民営化と統廃合=をテーマとした視察です。

伊豆市
木津川市議会として初めて伊豆市を視察しました。人口は3万1500人、平成16年に4町が合併して誕生しています。
指定のゴミ袋は10ℓ10円、20ℓ15円、30ℓ20円、45ℓ30円です。別に70ℓ50円もありますが事業所用に限定です。ゴミ袋には氏名を記入します。
事前の説明会は市民向けに12回実施し486人が参加。他に4地区に向けてと事業所向けに行いました。市民アンケートの結果は、賛成44%、反対56%でした。そんな中、市議会は賛成多数で有料化を可決しましたが、当時議会として市民の声を聞く活動は行っていません。
ゴミ有料化は平成22年から実施です。家庭系と事業所系の可燃ごみ、それに粗大ごみを同時に有料化しました。結果可燃ごみ量は9051トンだったのが増減を経て7年後の昨年は9000トン。ほとんど変わりません。市は、宿泊者数の増加があり、今後は事業所向けの減量対策が課題としています。
一方、資源化率は23.4%だったものが下がり続けて20%になっています(目標26%)。その理由は市民が民間の古紙回収施設をよく利用しているからだと言いますが、少々不可解です。
視察研修直後に行なわれた11日の議会報告会には多くの市民が参加し、活発な意見を述べました。続く19日の公聴会での市民の皆さんのご意見を検討しながら、委員会でしっかり審査を進めて行きます。

瀬戸市
人口13万人。保育園の民営化は平成25年から始めました。その結果公立13か所は10か所に減り、民間は10から14に増えています。しかし、民営化計画は昨年で終了し、今後の計画はありません。木津川市と比べて、公立の統廃合はせず、民営化も緩やかな状況でした。(詳細は割愛)
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