酒井 弘一
いろんな行事があり、解散・総選挙でも活発な動きがあった22日。京都市内で京都府鳥獣問題研究会の総会があり、西山さんと参加してきました。1年ぶりです。被害に悩む北部からも多数参加され、福知山、綾部の市会議員と顔をあわせました。
その時鳥獣保護法が改正されたことを初めて知りました。今年の5月に公布され、来年5月までに施行されます。名称も「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」から「鳥獣の保護及び管理ならびに狩猟の…」と「管理」ということばが入りました。
保護とは生息数を適正な水準に増加させることです。一方、管理とは生息数を適正な水準に減少させることであり、さらに生息地を適正な範囲に縮小させることだと言います。
サルに関しても新しい情報がありました。和束A群(70頭)の捕獲目標35頭は24年中に達成。現在は和束B群(280頭、木津川市へも出没)の60頭捕獲が続けられています。
ツキノワグマの話もありました。ナラ枯れでドングリが減ったため丹後では目撃と捕獲頭数が急増。8月には280回の目撃があったそうです。一方、柴栗の豊作のおかげで秋には目撃が激減しました。栗さま様です。ワナやオリにかかったシカを食べるクマの話もありました。

総会では、京都府猟友会の会長、福知山のシカを丸ごと利用する業者、大学院生の猟師などからも報告がありました。
綾部市の参加者から「防護柵を430㎞設置した結果、被害は激減した。しかし維持管理に何の援助もないのがつらい」という発言がありました。木津川市でもけた違いに少ないものの、防護柵は設置されています。維持管理や設置工事自体への援助を求める声があります。
京都府は全国2番目の被害、近畿地方では断トツ1位の被害状況です。府の格段の取り組みが必要です。
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