酒井 弘一
議会終了の3月末になって、ようやく春本番。ミツバチが飛び回っています。このニュースがみなさんのもとへ届くころには、さくらが咲き始めているはずです。

予算修正案 またもや1票差で否決
修学旅行補助金の継続を求める修正案は予算委員会で11対11。
その上で、委員長が修正案を否決しました。
25日の議会最終日には、残念ながらまたも1票差で否決でした。
知事選挙が後半戦に入りました。知事なんて誰がやっても同じ、こんな声が聞こえてきます。
しかし、京都府はかつて全国一お年寄りにやさしかったのです。70歳になれば誰でもお医者さんが無料になり、長生きを心から喜んだものでした。今のように「老人医療」とか「後期高齢者医療」などという差別的な医療制度は考えられませんでした。

教育の分野では「西の文部省」と言われるほど、教育委員会が信頼され権威をもっていました。地域に根差した高校教育がありました。今、高校教育は入試制度や教育内容がまるで猫の目のようにころころ変えられています。
米を買いあげる「京都食管」、丸小融資制度(中小業者向け)など、京都の経済を本気で支える府政がありました。それが今は事業所の倒産や閉鎖で被災地を除いて京都が全国最悪です。子どもの出生率もワースト2です。
政治はよくならないわけではありません。変えることができます。
府は、新しく70歳になる方の医療費窓口負担を1割にとどめる予算を組みました。うれしいことです。しかし1年間だけです。4月から後期高齢者医療の保険料も引き上げられるところを府の予算投入で逆に引き下げました。これもうれしいことです。しかし2年間の期限付きです。選挙目当ての思惑が露骨です。
70歳1割負担の継続、3年後も後期高齢者医療保険料を上げないよう、投票に政治への願いと批判を示してください。自らの手で政治の春をグイッと引き寄せましょう。
Comments