宮嶋良造
「こんにちは日本共産党です。9月議会報告」でお伝えしているように、さくら会・公明党らが提案した議員定数の2人削減案を9月議会終了後も委員会で審査しています。
10月5日の委員会は、11月25日(日)に議案に対する市民の意見を聞く公聴会を行うと決め、市議会ホームページや11月市広報に折り込まれる「議会だより」で紹介しています。 22日の委員会は、9月議会最終本会議での削減提案と質疑の議事録を参考に、提案者のさくら会高岡委員に私や西山委員・森本茂委員が質疑しました。
高岡委員は本会議やその後の委員会でも、なぜ定数を減らすのかその明確な理由を述べていません。「近隣の市議会では木津川市より議員が少ない。だから木津川市でも減らせる」というだけです。そこで議員削減のメリットとデメリットを問えば、デメリットは「選挙に出にくくなる」「市民の意見をくみ取りにくくなる」と言い、メリットは「財政(議会費)を減らせる」「コンパクト・スムーズな議会になる」と答弁。議員削減で市民の意見が市政に反映されないと認めたと、ただすと「議会報告会でしっかり市民の意見を聞く」などと筋違いの答弁に終始する始末。
またメリットだという「コンパクトな議会(小さな議会)」とは、議会の役割、市長・行政をチェックし、予算や議案を決定する、市民の意見を市政に反映するなどが小さくなることであり、「スムーズな議会」とは、市長提案の議案が十分に審議されず「スムーズ」に通ることで全く議会の役割を弱めるものだと厳しく批判しました。
結局、議員削減は経費の削減でしかなく、それならば議員報酬を減らし、議員定数をそのままにしても同じことであり、議員削減の提案は成り立たなくなります。
また、委員会で「削減」と「現状維持」は拮抗しています。無理に採決をすることは多数決の乱用になります。少なくとも次の選挙で有権者に「削減か否か」を仰ぐべきです。
公聴会での公述人募集中
公述人は、議員の2人削減に「賛成」か「反対」かの意見を述べます。(公述人は賛成・反対5人ずつ、応募多数の場合は抽選) 公述人申出書に必要事項を書いて、市議会事務局に郵送するか、持参します。締め切りは11月12日夕方5時です。
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