森岡 ゆずる
4月2日、京都鉄道博物館へ行ってきました。梅小路機関庫には、何回か出かけましたが、博物館になって、初めてでした。その日は、春休みの日曜日とあって、家族づれで大変混雑していました。
博物館は、もともと梅小路機関庫に、大阪市弁天町の鉄道博物館にあった展示物を移設し、新たに京都鉄道博物館として開館されたものです。日本最大級の鉄道博物館と銘打っただけあって、スケールが大きく、懐かしい車輌がたくさんありました。
蒸気機関車は、もちろんですが、国鉄時代の旧型客車、ボンネット型特急「雷鳥号」、新幹線とトワイナイトエキスプレスの食堂車、京都発秋田行き寝台急行「日本海」、東京発札幌行寝台特急「カシオペア・はまなす」などです。
今では、定期夜行列車として運行しているのは、「サンライズ出雲・瀬戸」だけです。夜行列車「日本海」は、木津町議会の委員会で佐渡ヶ島へ視察に行った時利用しました。また、高校の修学旅行で、東京発奈良行夜行列車「春日号」に乗り、座席で寝て帰った思い出があります。

鉄道の車輌も新しいものが出て来ています。JR九州の「ななつ星」、西日本の「端風」などは豪華客車として、乗車料金が高いが、人気があって、なかなか切符がとれないそうです。
この4月1日で、国鉄が分割・民営化されて30年になります。
30年前、自民党政権は、「ローカル線優先のサービス、ブルートレインなど長距離列車もローカル線もなくならない」と言いました。
ところが、今では新幹線優先で、赤字路線は廃止、駅職員の減員、無人駅化、在来線の第3セクター化などで、約束を破りました。今やるべきことは、在来線の充実で「買い物・通院・通学難民」といわれる移動困難者も含めた公共交通の位置づけを考える時です。
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